容姿端麗6人組


「智樹。」

「今度は何だっ!」

「一つだけ覚えときな。」


つかさが、いつもより低い声で言った。


何だ……、怖いな。





















「怜を傷つけたら、許さない。」























つかさに圧倒された俺は、立ち尽くすことしか出来なかった。


足が一瞬、動かなくなったんだ。




つかさ、怜、舞、俊、蓮。
いつものメンバーは、男女混合リレーにも出る。


皆、運動神経が良いからな。


走る種目には、ほとんど出るんだ。


だから、つかさは入場門に歩いていった。










「何、突っ立ってんだ?」


俊か……


「別に、何でもない。」

「ふーん。」










………………。







何も喋らないのかよ。


二人で黙って歩いてんだけど……


この状況、気まずっ



「智樹。」

「な、何か……」

「怜のこと…、好きなんだ。」


え……


つかさとの会話、聞いてた??


「話、聞こえてた?」

「後ろにいたら、聞こえた。」

「で、でも。好きだとか、話してないけど…。」

「話してなくても、つかさの最後の言葉で気づく。」


マジかよ…

コイツも鋭いなぁ。












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