容姿端麗6人組
「公園、寄らないか?」
「うん……」
俊と二人で下校中。
何か気まずい…
保健室の事もあったしさ。
上手く話せないんだよね。
―――………
夕方の誰もいない公園。
私は、ブランコに乗って揺られている。
「はい。ココアで良かった?」
「うん、ありがと♪」
俊が自販機で買ってきてくれたココアを、一口飲む。
「温かい……」
温かいホットココアは、冷たい風が吹いている公園にピッタリだ。
俊、優しい……。
「ごめん。外じゃ、寒いよな。」
「ううん、大丈夫♪ココアが温かいし。」
「俺の家とかでも良かったんだけどさ。怜、困るだろ?いきなり家に来い、なんて言われたら。」
「そうだね。ちょっとビックリしちゃうかも…」
気、使ってくれたんだ。
寒いなんて言ってたら、バチが当たっちゃう。