険悪執事




「私の過去を知ってしまった限り………記憶を消すわけには…………」




「………じゃあ今美麗の心はセバスちゃんに向いていないのか」




「…………私は記憶を消しましたが、私と美麗様の過ごしてきた時間は短いです………時間がたてば、私を思い出してしまいます……………なので、今真様が美麗様の心に入れば…………」




俺は美麗が好きだ
最初は気の強い女……うざい………って思ったけど……心は弱い………強がっているだけなんだと分かった
そんな奴を俺は守りたい…………そう思った




「俺は美麗の心に入る。だけど、セバスちゃん……………俺に不可能なら俺は引くから」




「………大丈夫です………………お早い御結婚を望んでおります…………」




「あぁ……」




「それでは……」



セバスちゃんは一礼をして窓から出ていった



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