険悪執事




「クス………こんにちは……お名前は?」




「………美麗」




少し眉をピクりと動かした



「美麗お嬢様、こんにちは」




私は顔が真っ赤になる




いくら小さかったとはいえこの頃から心は揺れていたのかもしれない。




「さぁ、上がって………美麗は部屋に行きなさい」




私は黙って部屋に行く




そしてチラッと黒いスーツの人を見る




目が合い微笑んでくれた



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