エイプリルフール
周りには知らない女の子ばっかりで
髪が長い子ばっかりで
背もおっきくて
みんな女の子っぽかった。
自分だけが浮いてる気がした。
だから眉間にシワはよるし
一重はきついし
鏡に映る自分の姿を見ても
こんな子に話しかけたいと思わなかった。
案の定
友達はなかなか出来なかった。
一人だけ、隣の席の子が挨拶してくれた。
・・・酷くおびえたようにだけど。
あたしは魔王かって話。
まーいっか。どうでも。
そんなあたしが学校に行かなくなるのにそんなに時間はかからなかった。
ただ、めんどくさかった。
それだけ。