SIGNAL-危険信号点滅開始-
「あれ?話聞いてないの?」
「話って?」
「…今日あんたの学校にシルクハット被った髪の長い男が来ただろ?そいつから話そいつから話聞いてるはずなんだけど…」
「シルクハット…」
貴女は特待生として我が校入学する権利があります。
「朝のっ!じゃあ、あなたたちは あの理事長代理の…小久保さんの…」
「小久保じゃなくて、國分だよー。」
「あっ!そうそう。」
「別にあいつに言われて来たわけじゃないよ。ただ俺は一言言っておこうと思って。」
「!」
真紘さんの顔が急に強張った気がした。
さっきまでニコニコしていた優くんもいきなり黙ってしまった。
「一言ってなんですか…?」
「…軽い気持ちなら、うちの学校には来るな。」
「えっ!?」