Why?〜「俺とキスしてみない?」番外編〜
俺は、やっと唇を離す。
「特別は、俺だけで十分じゃん。
何?俺じゃ満足させられない?」
懸命に、気持ちを落ち着けながら、俺は言った。
笑おう笑おうと、自分に言い聞かせて。
でないと、このまま、りんごをどうにかしちゃいそうだったから。
「ぉ、怒ってる?」
しゅん、と縮こまって、上目遣いにりんごは聞く。
「……どう見える?」
「怒ってるように、見える?」
おもねるように、何故か疑問形で。
ぁはは~と笑って。
……笑い事じゃないんだけど。
「そっか、俺怒ってるんだ~。
でもそれ誰のせーだと思う?」
「ぁたし?しか居ないよね……」
「そーだよな、りんごのせい。
何でだと思う?」
「……分かんないよ?
そんなの分かる筈無いよ、」
だから!
何で分かんないかな!
……分かるわけないか。
コイツが超鈍感娘だってことは、俺自身よく分かってたはずなのに。
なのに、一人で右往左往している俺自身にも、ムカつく。
俺は、自分を押さえる努力を、放棄した。
「分かるはずないか、
でもさ俺超怒ってんの、
責任取ってよ」
「特別は、俺だけで十分じゃん。
何?俺じゃ満足させられない?」
懸命に、気持ちを落ち着けながら、俺は言った。
笑おう笑おうと、自分に言い聞かせて。
でないと、このまま、りんごをどうにかしちゃいそうだったから。
「ぉ、怒ってる?」
しゅん、と縮こまって、上目遣いにりんごは聞く。
「……どう見える?」
「怒ってるように、見える?」
おもねるように、何故か疑問形で。
ぁはは~と笑って。
……笑い事じゃないんだけど。
「そっか、俺怒ってるんだ~。
でもそれ誰のせーだと思う?」
「ぁたし?しか居ないよね……」
「そーだよな、りんごのせい。
何でだと思う?」
「……分かんないよ?
そんなの分かる筈無いよ、」
だから!
何で分かんないかな!
……分かるわけないか。
コイツが超鈍感娘だってことは、俺自身よく分かってたはずなのに。
なのに、一人で右往左往している俺自身にも、ムカつく。
俺は、自分を押さえる努力を、放棄した。
「分かるはずないか、
でもさ俺超怒ってんの、
責任取ってよ」