バックネット裏の恋
女子が苦手なそんな私は高校は女子高だった。
しかし、私の苦手な女子はあくまで男子の前できゃぴきゃぴする女子であり、自分と似ている体育会系や男子より男気のある女子は親近感が湧いてすぐに打ち解けられた。
今思うと女子高でよかったと思う。
そんな中でもとりわけ仲良くしていたのが高校三年間同じクラスだったバレー部所属の大月由貴、文化部所属で当時から色っぽかった長谷部恵美、そしていつもクラスの盛り上げ役だった田村冬美の三人だった。
この三人とは卒業後、月に一回は集まり騒いでいる。社会人デビューしてつくづく思うこと、それは心の知れた友の存在だった。
会社でどんなに嫌なことがあろうが、失敗しようが、彼女たちの顔を見て一旦喋り出すと一瞬にして高校時代に戻ってしまう、そんな暖かくて懐かしい感じを受けるのだ。
実際、彼女たちに助けられ救われていることは多いし、感謝のしようもない。
だからこそ一生大切にしていきたい仲間である。

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表紙・目次

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