悪女と良男
『僕の言ってること間違ってますか?』
そんな言葉とともに閉めたはずのカーテンが開いた。
あたしは急いで布団を頭まで被る。
『僕はあなたのことならなんでも分かるんですよ?』
…良男のくせに。
良男のくせに!
あたしの何が分かるって言うの?
あたしは顔半分を布団から出し良男を睨んだ。
『やめろよ、亜美。
強がる女はモテないぞ。
ま、俺は強がる女も好きだけどな。』
………………え?
今…良男…なんて…?