あなたの瞳に映るメッセージ
ケータイと睨めっこしながら待つと
着信が鳴った


「もっもしもし」

「アゲハちゃん!
到着したよ!
ごめんね
改札に来てくれるかな?」

「はいっ」

パタパタ


なんで急ぎ足してんだろ?
でも

なんだか

楽しみ

「着きました!」

「んと
どんな感じ?」

「えっと
黒いコートで…
大きい荷物持ってます!
ブーツも黒くて
花柄のワンピース着てます」

「うん
わかった」

キョロキョロ
キョロキョロ
辺りを見渡す

改札には人がいっぱい
なんでこんなにいるんだろう

あれかな?

走ってくるあの人

なんだ!
普通の人
良かったぁ

「お待たせ
ヨシトです!はじめまして」

「はっはじめまして
アゲハです」

ヨシトは
ぱっと見爽やかそう
格好だって
ヲタク臭さは
まったくなく
どちらかと言うと
「この人彼氏です」
なんて友達に言ったら羨ましがられるハズだ

「とりあえず
アゲハちゃんでいいかな?」

「はい…あたしもヨシトさんでいいですか?」

「もちろん」

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