はつこいマスタード

「ね、ねぇ、なんで保健室に来たの?」

訳もわからずにもう一度悠斗に尋ねてみたものの…

「………。」

悠斗は無言。
かなり気まずいよ…。

「よ、用事がないなら私教室に行くからね…。」

本当は悠斗と学校で2人きりになれる機会なんて中々ないから一緒にいたいけど、他の生徒に見られたら大変だもん…。

そんなことを考えて保健室を出ようとしたら、

「…いいから椅子に座れよ。」

悠斗がぼそりと言った。
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