はつこいマスタード
悠斗と学校で話ができているということがうれしくて。
悠斗が私のことを気にかけてくれたのがうれしくて。
「…っふ、ぐすっ…」
――涙が出た。
「…はっ!?おいっ!!」
ダメだ、悠斗にも気づかれちゃったみたい。
泣いたりしたら悠斗に余計ウザがられちゃうよね…。
ど、どうしよう。すぐ悠斗に謝らなくちゃ!!
「ごっ、ごめんね。悠斗…ぐすっ…すぐに泣き止むか…ら…?」
謝ろうとした刹那――
フワッ
温かい感触に包まれた。