生徒会長の悩み事
~東條side~


窓からオレンジ夕日が差し込み校舎が緋色に染まっている




コツコツコツ…


誰もいない廊下に俺の足音が響く



たくっ…


久しぶりの出番かと思えば、なんであんな損な役回りしなきゃなんねーんだよ…



今日の創立際…ハッキリ言って、こんなくだらない行事
参加する気はさらさらなかった


どうやって時間を潰そうか考えたが

悠は彼女と一緒にいるとか言ってたし


かといって
その他大勢の女子生徒となんかいたら疲れるだけだ…




雨宮は最近、創立際の準備で休み時間や昼休み、放課後と生徒会室にこもりっぱなし


おかげで俺が暇つぶしできなくなった


まったく…いい迷惑だ(←史上最強の自己中)




仕方がないから今日ものんびりと屋上で昼寝でもしていようと思って、階段を上っていたんだが…



「きゃぁぁぁぁぁ!!」


突如聞こえた悲鳴


…ったく、この学校の女子は悲鳴あげることしか頭にねぇのかよ


なんて呑気なことを思ってたら階段から人が落ちてきた


ガタガタガタガタっ!!



「はっ!?」


ドサッ…



…さすがにあれは驚いたな



まさか階段から人が落ちてくるなんて思ってもみなかったことだ

しかも2人も…



「痛たた…」


女子生徒がすぐに体を起こした



「大丈夫ですか!?」
面倒くさいが王子様キャラで話しかける





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