生徒会長の悩み事


さすがに目の前に人が倒れてて素通りはできない



「えっ…あ、
だ…大丈夫ですっ!!」



慌ててはいるが元気そうだ


問題はないだろう



でも…


「こちらの方は…?」


俺はいまだに床に倒れている男子の方に目をやる

ん?…たしかコイツは生徒会副会長の神崎亮也(先輩)だよな


「あっ!!その…神崎先輩は私をかばって…」



女子生徒の顔色がみるみるうちに青くなる



たく…世話が焼ける

俺は副会長の手を取り脈をはかった

…しっかり動いてるし、息もしている



「大丈夫ですよ
さしずめ、頭を打って脳震盪を起こしただけだと思います」

ここで騒いでも仕方がない

事を大きくしないよう最善の選択をする


「で…でも…」

涙目になる女子生徒

オイオイ…勘弁してくれ

泣かれるとマジで面倒だ…何とかしてなだめるか



「後は僕に任せて下さい
神崎先輩は僕が保健室に連れて行きますから」


う…“神崎先輩”か…
自分でいって吐き気がする


「はい…分かりました」


はぁ…やっと、おさまってくれたよ



「あの…ありがとうございました」


女子生徒はそれだけ言って、そこら辺に散らばった本を集め階段を上がっていった





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