生徒会長の悩み事



「ていうかさ…

会長、ギターうまくね?

あの人何でもできんのな」


「あー、分かる分かる
ホントにすげーよな!


でもさ、いつもすっごい堅いじゃん?

制服も髪型もTHE昭和って感じで(笑)」


…昭和?

ブッ…///
言われてみれば…


でもまぁ、そこが雨宮の良いところでもあるんだけど



「…けど
今日の会長は、なんかいつもと違ったよな

髪もサイドアップだったし
衣装も着崩してて…」


「アレは俺、キたわー!

髪型と服だけでだいぶ印象って変わるよな~」


「だよなっ!

今まで会長とか論外だったけど

改めて見るとアレは絶対イケるって!!」





ぶちっ…


俺の中で何かが切れた




「ねえ君たち…」


そして俺は雨宮の話で盛り上がっている奴らに声をかけた



「ん?

ああ、東條じゃん!
オレらになんか用?」



「いや、用というか
そんな大したことじゃないんだけど…


さっき話してた事、あまりこういう場所で放さない方がいいよ?」

一応、表向きの“俺”で対応


「は?なんで…?」



なんでかって?

んなの、決まってんだろ!?

俺が気にくわねーからだ(俺様自己中男)


「いや…

雨宮さんのことだから、きっと今のような話を聞いたら

君達を血祭りにあげかねないかな…と


彼女、あまり目立つこと好きじゃないし」



これは、本当のこと


俺も、少しからかっただけで
普通に蹴りとかいれらたから






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