生徒会長の悩み事
「「…………。」」
青ざめる男子たち
「やっぱり…アレか?
いくら見た目が変わっても、会長は会長なのか?」
「身のためにも
会長には近づかない方がいいかもな…」
…自分で言ったのは確かなんだが
ここまで真剣に悩むとは思ってなかった…
雨宮は何やらかしてるんだ?
たくっ
心配して損したぜ…
…ん?
なんで心配なんかしてんだ、俺
なんでコイツ等に牽制みたいなことしたんだ?
改めて自分のした行動に疑問を抱く
まぁいいか
考えるのが面倒なので悩むのは止めた
まだそこらへんでアイツ等が青ざめてるが
もう俺には関係ないし
ここから出よ…
俺は視聴覚室を出て体育館の方へと向かった
何で体育館に行くのかって?
自分でもよく分からない
でも、きっと俺は
無意識に“あいつ”に会いたかったんだと思う…