生徒会長の悩み事
「別に…
入学して早々
顔や見た目だけで、王子様だのカッコいいだの言って
勝手にイメージ押し付けてきて
本当の俺を知ろうとするヤツもほとんどいねえし…
まぁ、わざわざ否定すんのも面倒だから
お望み通り希望に答えてるだけ」
どうでもよさそうな口振りだけど
顔は本当に寂しそう…
自分がさっき言ったことにすごく後悔した
「す…すみませんでした…
私
本当に無神経なことを…
貴方のこと誤解していたみたいです」
そう言って東條の顔を見上げる
すると東條は少し黙った後
「雨宮が謝ることじゃない…
ただちょっと耳、貸してくれるか?」
「耳…ですか?」
少し怪訝な顔になったけれど
東條がまたあの悲しそうな笑みで、だめか?
と聞いて来るものだから戸惑いつつも
東條に自分の耳を傾けた