生徒会長の悩み事
「……。」
黙り込む東條
ふっ
言ってやりました!
いつまでも東條にからかわれるような
へまは踏みません!!
心の中でガッツポーズをする
しかし
「ふ~ん
そんなこと俺に言っていいんだ?」
「えっ?」
そう言って私が振り向くよりも早く
「ふー」
と私の耳に息をかけてきた
「ひゃぁっ…!」
びっくりして声が出たけれど
今が授業中だったことを思い出して
慌てて口を手でおさる
「そうそう。いい子だな
静かにしてないと
回りのみんなにバレるからな?」
東條がしゃべるたびに
耳にはかすかな吐息がかかる
それだけでも優月にはくすぐったくて仕方がない
「フッ……ハゥ…んッ!」
手の隙間からかすかに漏れる声
(まっまずいです。
こ、声が!
というか何でしょうか?この状況は…!?
ん?というより私が叫べば助かるのではないでしょうか?)
すると
優月の心を読んだかのように東條がまたしゃべりだす