生徒会長の悩み事
~優月side~



「えっ…」





ピアノを弾いている人はいったい誰なのだろう?


そう思って音楽室のドアを開けた私




そして、そこに立っていたのは…





「東條…直人…」


彼だった




どっ、どうして東條直人が此処に!?

…ん?あ、ピアノを弾いていたのですよね…ってえぇっ!!?



さっきのピアノは東條がっ!?



いや、でも…

あの優しい音色は?



あ…ありえません!!

だってあの東條ですよ!?


ただでさえ地球外生命体変態男なのに…


父様の言ってたことは嘘だったのでしょうか…?



なんて事を一人で考えていたら

東條がいつの間にか私の目の前に立っていた



「!!」


ズザザザザッ!


それに気づき、思わず私は
おもいっきり後退りをしてしまった




「そんな、あからさまに引かなくてもいいんじゃないか?」



東條はいぶかしげな顔をしながらそう言ってくる






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