生徒会長の悩み事
「な…何のようですか?東條直人…。」
眼鏡のブリッジをあげて
精一杯の平静を装い東條に質問する
「いや…それ、俺が言う言葉だろ
もとは、俺の方が先に音楽室に居たわけだし」
「う…」
まともなことを返されしまい、少し答えに詰まる
「で、雨宮は何で音楽室なんかに来たわけ?」
「私は、創立祭の生徒会企画の確認をしに…」
東條に質問をされ、自分が何のために此処に来たのかを思い出す
「ふーん…
これ?」
ひょいっ
「あっ!ちょっと…」
東條は、私が手に持っていた楽譜を手に取り
それを見た
「なっ何するんですかっ!?返してくだ「これ、雨宮が書いたの?」
「…え?」
言葉を被せられ聞き取れなかった
「だから、雨宮が書いたのかって聞いてんの」