生徒会長の悩み事



顔を曇らせる俺を横に(ていうか、下に?)雨宮が心配そうに話しかけてきた



「東條…どうしたのですか?

具合でも悪いのですか?
それなら保健室に…

それとも…
私はまた貴方を、不快な気持ちにさせる様なことを

言ってしまいましたか?」



そう言って、俺を見上げる




あ…なんかコレ、

デジャブ…



前に裏庭で会ったときも、こんな事あったけ


雨宮も、俺のこと嫌いなようなこと言いながら


何だかんだで
心配とかしてくれるよな…




そう思うと、何だか自然に笑みがこぼれた


すると…

「なっ/////」


赤面する雨宮




雨宮のその表情を見て俺の中の…
いわゆる“ドSスイッチ”というやつがONになった




「雨宮、そんなに俺のこと心配してくれるんだ?

もしかして
実は俺のこと好きなんだろ」



「はっ!?///

なっ何を言っているんですか!!貴方は!?」



恥ずかしさからか
怒りからか
さらに赤くなる雨宮


おー
見事にりんご(笑)




「貴方って人は…!!
また、私を騙したんですか?

人が心配しているのを坂手にとって…!?」



「あ、やっぱり心配してくれてたんだ」


俺がそんな事を言えば


しまった、というような顔をする雨宮



やっぱり見てて飽きないな(笑)




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