生徒会長の悩み事
「…君ほど優秀な人はそうそういないよ
それはそうと…
優月くん、たしか今日は
全員、私服着用と言ったはずですが…」
う…やっぱり制服着てきたこと
言われると思ってました…
「私は…役員としての仕事もありますし
この方が他の生徒との見分けもつきますから
それに、私としてはこちらの方が落ち着くので…」
“すみません”と会釈する
「ボソ…これじゃ
私服着用にした意味がないじゃないか…」
「?
理事長、何かおっしゃりましたか?」
「いや、何でもないよ
優月くんも今日ぐらいはハメを外して
楽しんで良いんですからね」
「は、はい…
ありがとうございます」
「それでは、私はこれで失礼するよ」
そう言って理事長はその場を去っていった
理事長の言ったことが少し気になったけれど
何でもないと言っていたし…
さほど、たいしたことではないですよね…?
「あ…そういえばこの後、生徒会室で最終打ち合わせでした!
急がなければ…!」
そして私は生徒会室へと足を運ばせた