生徒会長の悩み事



「…君ほど優秀な人はそうそういないよ

それはそうと…

優月くん、たしか今日は
全員、私服着用と言ったはずですが…」


う…やっぱり制服着てきたこと
言われると思ってました…



「私は…役員としての仕事もありますし
この方が他の生徒との見分けもつきますから

それに、私としてはこちらの方が落ち着くので…」


“すみません”と会釈する



「ボソ…これじゃ
私服着用にした意味がないじゃないか…」


「?
理事長、何かおっしゃりましたか?」



「いや、何でもないよ

優月くんも今日ぐらいはハメを外して
楽しんで良いんですからね」



「は、はい…

ありがとうございます」



「それでは、私はこれで失礼するよ」


そう言って理事長はその場を去っていった


理事長の言ったことが少し気になったけれど
何でもないと言っていたし…

さほど、たいしたことではないですよね…?



「あ…そういえばこの後、生徒会室で最終打ち合わせでした!

急がなければ…!」



そして私は生徒会室へと足を運ばせた




< 73 / 157 >

この作品をシェア

pagetop