‐奏‐ kanade
窓の外を楽しげに見つめる奏鈴。
「体はどうなんだよ?」
振り向いた奏鈴は笑顔でこう答えた。
「最近ね、調子いいの。
いつもこの季節の変わり目になると
すっごくだるいんだけど、
咳がちょっとでるくらいで平気なんだ!
薬飲めば咳も和らぐし。
なによりも奏音があたしと一緒に
いてくれるし、
奏音の歌もあたしのお薬だなぁ」
季節外れのひまわりが咲いたような、
そんな笑顔だ。
「そうか…よかったな!
じゃあ俺もいい曲作んねぇとな」
負けずに、奏鈴の心に光が差すように…
大きな笑顔で笑って見せた。