‐奏‐ kanade
‐letter‐
俺は奏鈴の両親に
このことを伝えに言った。
奏鈴が両親宛に書いた手紙を持って。
ピーンポーン…
「はいはいー…
あら、奏音くんじゃない!
久しぶりねぇ!」
出てきたのは奏鈴の母さん、
祐未さんだ。
小さい頃からずっと
家族ぐるみで仲が良いから、
俺も『祐未さん』なんて
呼ばせてもらってる。
「突然お邪魔してすみません…
今日は話があって来たんです」
「いいのよ!
昔からの付き合いでしょう?
さぁ、寒いから上がって」
「ありがとうございます」