‐奏‐ kanade
「なんでも、ない」

「?? そう?」




…馬鹿。




ずっと、心で思ってたんだろ?

いつ自分が死ぬかわかんなくて。

怖くて、寂しくて、
辛いんだろ…??



それでも、俺や皆に
笑顔で振る舞って…





馬鹿だな。俺。

奏鈴の気持ちは
わかってたつもりだった。


だけどこれっぽっちも
わかってなかった。


自分の無知無力さに腹が立つ…




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