‐奏‐ kanade
―――――
―――
―
それは、9年前の夏。
奏鈴と奏音は二人で
近くの公園で遊んでいた。
周りの幼い子どもたちは
虫採りや公園の遊具に夢中で…
奏音もその中のひとりだった。
奏鈴は体が弱く、
人見知りということもあり、
ひとり木陰のベンチに座って
小声で幼稚園で覚えた歌を歌っていた。
あたしも、奏音みたいに
遊びたいなあ
幼い奏鈴は、自由に遊べて
キラキラ輝く笑顔の
奏音を羨ましく思っていた。
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それは、9年前の夏。
奏鈴と奏音は二人で
近くの公園で遊んでいた。
周りの幼い子どもたちは
虫採りや公園の遊具に夢中で…
奏音もその中のひとりだった。
奏鈴は体が弱く、
人見知りということもあり、
ひとり木陰のベンチに座って
小声で幼稚園で覚えた歌を歌っていた。
あたしも、奏音みたいに
遊びたいなあ
幼い奏鈴は、自由に遊べて
キラキラ輝く笑顔の
奏音を羨ましく思っていた。