なきむし ころちゃん
町のはずれにある
オンボロオバケ団地は
不気味としか言いようが無い。

夕暮れに浮かぶ影なんて
本当に怖くて
いまでもあんまり
近づきたくない…

小さいときなんて最悪で、
親に怒られたときの決めゼリフにも
オンボロオバケ団地がでてきた。

「あそこにつれてくよ」

そう言われただけで
アタシは怖くて怖くて
夜も眠れなかったのを
覚えてる。


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