なきむし ころちゃん
アイアンクロー
つないだその手を
離したくない

ひとりになんて
なりたくはない―…


起きると、もう
0時を過ぎていた。

ヒロキが帰って、
アタシはテスト勉強で
徹夜なんかをしたせいか
ご飯も食べずに
眠ってしまったのだ。
べっとりとかいた汗をぬぐって
起き上がる。



また、あの夢を見てしまった―…



中学2年の時の夢。


長い影を引きずって家へ帰る。
ただそれだけ…

夢にはアタシしか
出てこない。

アタシの姿もぼやけてて
アタシかどうかも
いまいちハッキリしないのに、
その夢を見ると
アタシはあの時の気持ちを
リアルに思い出してしまう。



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