なきむし ころちゃん
「エンマミ~」

今度はアタシが
ナマハゲになって
エンマミを追いかけた。

ヒロキもついてくる。

アタシたちは
キャッキャしながら
学校を後にした。



エンマミはいつもこんな感じで
知らず知らずのうちに
アタシを助けてくれる。



もしあの時、エンマミが
笑ってくれなかったら、
アタシは素になった
ミジメな姿を
ヒロキにさらさなければならなかっただろう―…

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