恋オモイ
「ごめん!!遅くなって!」
息を切らした相沢くんは私の近くの席に腰を下ろす。
私は黙ってうつむいていた。
「怒ってる??」
「…………」
制服のポケットに右手を突っ込む。
「あー…のさ!これ…」
「私は…もういらないよね??」
私の言葉に相沢くんは私を見つめる。
「聞いたよ??未央ちゃんと一緒にいたんでしょ??」
「…………」
「未央ちゃん……彼氏とは別れたんだって」
「あー…うん。聞いた」
「ならあたしはいらないよね」