恋オモイ
私の言葉に彼は眉を潜めた。……顔をしかめた?の方があってるかもしれない。
「何だよ、趣味悪いって」
「盗み聞きしてたってことでしょ」
「盗み聞きも何もねぇだろ。しかもここは俺が先にいた場所だろーがよ」
「今は私の場所でもあるじゃん」
「……勝手にしろよ……馬鹿」
「あんたっ!馬鹿って……先輩だからね!私先輩なんだから」
はいはい、とどうでもよさそうに返事をした彼は私の足元に座り込む。
私がたってる場所が彼の特等席。
彼は何かとべらべらとしゃべるわけじゃない。本を読んだり、音楽聞いてたり、私が喋ってるときには静かに聞いてくれる。
でも一番はやっぱり空を見てるのかな?
私が最初に来たときにも空見てたし。