there is no person.
「ただいまー。」
帰るころには、雨が小雨になっていた。
「おかえりー。」
リビングからお母さんの声が聞こえる。
「あ!そういえば、絵理花が病気治ったってよー。」
「そうね〜!!よかった!!あいつ、タバコの吸いすぎやん。ガンとかにならんくて良かったー!」
「あんたも、やんちゃするのはいいけど、ガンとかならんでよー?」
「えー?ガンとか、あたし、なるわけないやん(笑)」
そんなことをいいながら、私は部屋に行った。
その時私は、腕にできていた点々をすっかり忘れていた。