青い鳥がくれたもの。
「今日は転校生を紹介する。入ってこい。」
そう先生が言うとガラッとドアが開き、
背の低い、可愛らしい女の子が入って来た。
「山田愛乃です。小学校に上がる前まではここに住んでました。宜しくお願いします。」
その子は愛乃と名乗った。
「席は…豊海!お前の隣な。」
そう言い残し、HR終了とも言わずに先生は出て行った。
「山田愛乃。宜しくね。」
「高杉豊海。よく女の子みたいな名前って言われる。宜しくね。」
この時僕はこの子に安心するようになった。
喋らなくても、心が繋がってる。
「あの子カワイイよな?!」
「なんかあの背が低いとことか!!」
「守りたくなるわぁ」
こんな会話が至るところから聞こえた。