大好き先生
理科準備室に着いた。

ノックをしようとすると中から声がした。

「どした?中野」

中野?誰だろ?

「私…先生のことが好きです!付き合ってください」

えっ?ちょっ…告白!?うちはどうするべき?

「俺には今大切な人がいるからそれはできないよ…ごめんな?中野」

「わかりました…」

中野さんっていう女の子は、勢いよくでてきて走って行ってしまった。

あれ、絶対泣いてたよ…。

「にーの?」

「ん?あぁ、明日希か…」

「ごめん…聞いちゃった…」

「生徒泣かせるなんて最低だよな…」

「でも私はうれしかったよ?大切な人がいるって言ってくれて」

「そうか?」

「そうだよ!ありがとね♪」
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