大好き先生
「七海ちゃん?」

「あぁ、内田のこと」

「私たちももしバレたらあんななっちゃうのかな…?」

「俺はもしバレたら仕事辞めるつもり…それだけの覚悟でおまえと付き合ってるから」

「えっ?学校辞めちゃうの?」

「バーカ!もし見つかったときの話しだよ」

そういってにのは私のおでこにデコピンした。

「うん…」

私は、デコピンされたおでこをさすった。

「山本先生、距離を置こうかなって言ってたよ」

「えっ?」

「教師になるのは小さい時からの夢だったんだって…家族も試験に合格したときは喜んでくれたらしい…そんな家族を裏切るわけにはいかないし、内田も傷つけたくないって…だから卒業したら内田を迎えにいくって言ってた」
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