大好き先生
中に入ると、部屋は相変わらず綺麗だった。

「座ってて?オレンジジュースでいい?」

「うん!ありがとう」

「大事な話しがあるっていったじゃん?今話して大丈夫かな?」

「うん!」

「俺さ…転勤が決まったんだ」

転勤…??

にのが学校からいなくなっちゃう…

「やだ…!やだよ、にの!私が卒業するまでいてよ」

「俺もそうしてあげたい。でも…仕方ないんだよ…」

「だって…にのに会えなくなっちゃうよ…」

私の目からたくさんの涙が溢れ出す。

「でもそんなに遠い場所じゃないから家はここから変わらないし、日曜日は必ず会うって約束する。電話もメールも毎日するし…な?」

「にのは…寂しくないの?」
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