大好き先生
私の目から次々と溢れ出してくる涙。

にのが車を端に止めて、抱きしめてくれた。

「大丈夫…俺が着いてるよ」

「にの、別れよ?高橋先生何するかわかんないよ…昔の高橋先生じゃない」

「俺は、明日希が俺を嫌いにならない限り別れないよ!俺は何されても良い。でも明日希を傷つけるのだけは許さない」

「にの〜」

私は、にのの中で泣きまくった。

にのは、ずっと“大丈夫”って言って強く抱きしめていてくれた。

「ぐすっ…ありがと、にの」

「落ち着いた?」

「うん。おまえ涙拭け涙!メイクぐちゃぐちゃだぞ?(笑)」

「嘘!?メイク崩れてる?」

鏡で自分の顔をみるとつけまつげがズレて、マスカラがおちていた。
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