赤髪探偵 ① +~+春の夜桜事件+~+
+事件の発端
ガリッ・・・ガリッ・・・・・・
今は―――夜。
暗闇の中で、一人の人間は美しい桜の目の前で[何か]をしていた。
「フハハハハ・・・さあ、始めのDînerの下準備は整った・・・・・・―――ここから、どう出るのか・・・・・・」
その人間は、手に持っている物で桜に何かをする。
ガリッ・・・ガリッ・・・
不気味な音は今でもずっと続いている。
そして、三日月の月光に映し出されたのは。
―――――長身の男と・・・ギラリと月光に反射する[物]。
「赤髪探偵・・・―――――」
男は、そう言葉を残すと闇の中に身を隠していった・・・――――――――