赤髪探偵 ① +~+春の夜桜事件+~+
「は??」
行き成り、耳のすぐ傍でかけられた言葉に驚いた俺は反射で後ろを振り向く。
だが・・・あたりには誰もいない。
居るとすれば、「ニャ~」と呟く猫ぐらいだ。
「幻聴か・・・?」
――その時に、気が付いていれば。
あんなことにはならなかったのに。
これも、下準備の一つだと・・・気がついたのは。
――――――彼女が目の前からいなくなろうとした時だった。
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