赤髪探偵 ① +~+春の夜桜事件+~+
そして、日が傾き始めたころに。
裏山へと俺は足を向けた。
「言われたのは、1時だから・・・今は、12時。余裕だな。」
1時間もある余裕な時間に俺はゆうゆうと歩き始める。
そう言えば、茜さんはどうして今日も呼んだんだろう・・・
「・・・どうしてだ・・・?俺なんか、足手まといにしかならないのに・・・・・・」
その素朴な疑問は、傾き始める夕日と一緒に沈んでいった。