赤髪探偵 ① +~+春の夜桜事件+~+
「・・・・で?」
と、言いながら、クルリと俺の方へ近づいてくる小野寺先輩・・・。
ってえぇ!?
俺に何か用でもあるんですか!?
と、思い、身構えていると・・・背の高い小野寺先輩が長い人差し指で俺の顔を指す。
「キミは、誰?」
くッッ!
隣で先輩を見て見ると・・背は標準のはずなのに、見上げなければならない。
苦、苦、苦!!
だけど、茜さんはクスリと笑って言った。
「その子は、私の助手。金森駿くん。」
すると、小野寺先輩は興味のなさそうにへぇ、と答えてそのまま茜さんの方へと近づきながら、「別に、関係ないけどね。」と答えた。
―――――・・・関係ないなら、質問すんなッッ!!
・・・・・・この日を境に、『小野寺咲斗 = 要注意人物』と俺の頭の中で組み立てられたのは・・秘密、だ。