赤髪探偵 ① +~+春の夜桜事件+~+
――キーンコーンカーンコーーン――
今日も、いつもと変わらない日常が過ぎていった。
俺は・・・窓の人気のない桜を見つめている。
「お――い!!駿、今日暇かぁ??」
俺の名前は、金森 駿(カナモリ スグル)。
まあ・・・他の奴から見たら[地味でも派手でもない平凡で絡みやすい奴]ってところか。
友達も結構いる方だと思っている。
「あぁ・・・今日は、ムリだわ。今日土屋に呼びだしされてんだよな~・・・」
「はぁっ!?土屋って、体育教師のか!?・・・駿、ご愁傷様だな・・・・・・。」
こうやって、やんわりと誘いを断る俺・・・。
別に、遊んでもいーんだけど・・・ダルイ。
「じゃあ、またな!!」
そう言って俺の席からどっかに行ってしまう奴。
また、俺の目は桜の方へ行ってしまう。