あなたから貰った最高のプレゼント



しばらくするとお父さんが手術室から
運ばれてきた

まだ酸素マスクもついて痛々しい

私たちの問いかけには

「うんうん」

と頷いている




それから長い入院生活が始まった

「私が考えます」

と言ったママさんは

始めのうちはよく顔を出していたが

やはり店も気になり2日に1回ペースになっている

私と康介はほとんど毎日顔を出す

2人一緒でなくても 私一人でも行っている

それは私には父親がいない

だから本当のお父さんのようで

もし自分の本当と親なら

色々やって助けてあげたいと思うから・・・

「いつもすまないね・・・」

とお父さんが言う

「いいんだよ 暇だし」

「暇なら康介と遊びに行ったらいいのに・・・」

「それが最近忙しいみたいよ あまり店にも
 泊らなくなったみたいだから・・・」

「忙しいのは何よりだな!!」

と笑った
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