【短】無口なあなた
次の日。
やっぱり達也は何も言って来なかった。
そうだよね。好きなのはあたしだけだったんだし。達也があたしに話かけてくれるわけないし。
なに期待してるんだろ。あたし。
ふと、達也と目が合った。
だけどすぐ達也から反らされた。
それから友達と仲良さそうに笑いながら話していたのが見えた。
あたしあんな笑った達也みたことない。
それから半年の月日がたった。
今日はあたし達の卒業式の日。
あたしはまだ達也の事が好き。
だけどもう今日でもう達也からも卒業する。