【短】無口なあなた




いつも通り勇太が家まで来てくれた。今日は一緒にショッピングをするだ。


ショッピングセンターまで歩いて向かってると、
見覚えのある人がいた。




忘れもしない。


あたしの大好きだった人


ううん。あたしの大好きな人。


「…達也……。」


「未結…。」


「未結知り合いか??」


「うん。まぁ。知り合いかな。
行こっか。勇太。」

と勇太と行こうとしたら、

「待って、未結。

あんときはごめんな。俺ガキだったからあんな態度とって未結の事すっごく傷つけたと思う。
俺、素直じゃないからあんな態度とってたしまったんだ。
別れよを告げられたとき、すっげぇ後悔した。だけど俺は止める権利ねぇと思って……
なんにも出来なかった。

俺は今でも未結の事好きだよ。
じゃあね。」


それだけいって達也は去っていった。


残されたあたしと勇太の間には重い空気が流れた。


沈黙を破ったのは勇太だった。





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