永遠なる誓約
その瞬間―――…
…ダンッ!!
前方にいた髭面の男に、勢い良く身体を押し倒された。
鋭い衝撃に体の節々が痛むのを感じるが、今はそんな事を考えている場合ではない。
私は今、見知らぬ男に組み敷かれているのだ。
直ぐに両手首を掴まれ、身動きが取れなくなってしまう。
どうにか男の下から抜け出そうと力の限り抵抗を試みるが…
それより倍の力によって押さえ付けられた。
…今抵抗したって、無駄だという事は分かっている。
どんなに頑張っても、男性の力に敵うはずはないのだから。
私の上に跨がって気味の悪い笑顔を浮かべている男は、私の最期のあがきに妖しい笑みを深めた。
「さっき決めたんだよ。殺すのは、姫さんの体を楽しんでからってなァ…」
……!?
だから危険を冒してまで、私を人気の無い場所へ連れて来たんだ。
私を…犯すために。