亀吉の桜
春に
桜が咲くのが
とても楽しみだった。
だって陽一君が
幸せそうに笑うから。
彼女の話をする時より、
友達の話をする時より、
サッカーをしてる時より、
桜を見ている陽一君が
一番輝いてるって、
多分僕だけが知ってた。
だから、
僕だけが知ってる
最高の笑顔が
見たくて、
いつも
いつも
春を待ってた。
桜が咲くのが
とても楽しみだった。
だって陽一君が
幸せそうに笑うから。
彼女の話をする時より、
友達の話をする時より、
サッカーをしてる時より、
桜を見ている陽一君が
一番輝いてるって、
多分僕だけが知ってた。
だから、
僕だけが知ってる
最高の笑顔が
見たくて、
いつも
いつも
春を待ってた。