亀吉の桜
翌朝。
昨日はごめん。
あれから、
なんかもう
子どもじゃないのにって、
恥ずかしくなった。
陽一君が丁寧に
僕に謝りに来た。
そんな陽一君を
無視するように、
いつもの様に
朝食をねだる
僕を見て、
わかったよ!!
と、陽一君が
口を尖らせ、
照れたように
プイと横を向いて
少し微笑んだ。
…ありがとう。
その後
独り言のように
微かに呟いた言葉。
意味も
よくわからなかったから
気付かないフりを
してたけど、
聞こえてた。
そして、
ちょっと照れ笑いする
陽一君の横顔が
出会った頃より
少し大人びている事も
気づいてた。
その日は学校の後に、
公園に行って、
一緒に散歩をした。
散歩と言っても
陽一君に抱えられたまま
桜の下の木蔭を
陽一君と歩くだけ。
夏の
桜の木の
木蔭は
最高に気持ちのいい
場所なんだと、
陽一君と一緒に
知った。
昨日はごめん。
あれから、
なんかもう
子どもじゃないのにって、
恥ずかしくなった。
陽一君が丁寧に
僕に謝りに来た。
そんな陽一君を
無視するように、
いつもの様に
朝食をねだる
僕を見て、
わかったよ!!
と、陽一君が
口を尖らせ、
照れたように
プイと横を向いて
少し微笑んだ。
…ありがとう。
その後
独り言のように
微かに呟いた言葉。
意味も
よくわからなかったから
気付かないフりを
してたけど、
聞こえてた。
そして、
ちょっと照れ笑いする
陽一君の横顔が
出会った頃より
少し大人びている事も
気づいてた。
その日は学校の後に、
公園に行って、
一緒に散歩をした。
散歩と言っても
陽一君に抱えられたまま
桜の下の木蔭を
陽一君と歩くだけ。
夏の
桜の木の
木蔭は
最高に気持ちのいい
場所なんだと、
陽一君と一緒に
知った。