つ ば さ
佐々木くんは、思ってた以上に背が高い人だった。
いや、私がチビなのか…?
「頼みがあるんです。」
佐々木くんは、そう言って、私をまっすぐに見てきた。
その瞳は綺麗で、思わず吸い込まれそうになったけど、なんとか理性を保った。
「何…?」
「田中に伝えてほしいんです。
もう俺の真似はやめろって。
この前の大会のジャンプを見て、中学生の頃と変わらないあいつにガッカリしたっす、俺。」
「…真似?」