つ ば さ
「先生、俺、がんばります!」
「田中、お前なら絶対に大丈夫だから。絶対に諦めず、高校で教えてくれる人を信じて、努力し続けろ。
いいな、決して負けるなよ。
…俺は、もうお前を叱ってやれないんだからな。」
中島先生の言葉が、胸にずっしりと響いた。
「はい。」
それしか言えなかった。
なぜか、泣きそうになった。
俺はもう中島先生からは卒業して、新しい場所でがんばらなければならない。
巣立ちの時、…きっと。
中学の頃からもっとがんばっていればよかった、なんて後悔しても今さらなんだ。